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250年前の水路を歩く

いざ、冒険へ。

Twitterで実況するために入り口で写メを撮ったりしながら、いよいよ江戸時代につくられた水路を探索します。
梅雨特有の蒸し暑さは入口に来ると一気に消えてひんやりとした空気が流れていました。
そのあまりの空気の冷たさに、思わず「寒っ!」と口走ってしまうほど。



いざ、突撃!

さっき寒いと口走ったものの、慣れてしまえばこっちのもの。
ひんやりとした空気は「天然のクーラー」という表現がぴったりで、だんだん心地よくなってきました。



入ってすぐにゆるやかにカーブしてるため、あっという間に屋外の光は消えていく



そして前を向けば・・・ああああああ、真っ暗だああああ



Twitterにもあげた写メ。真ん中のオレンジ色が懐中電灯。もうほんと真っ暗。

いや、これがほんと真っ暗で懐中電灯がないと全く前が見えない。
しかも真っ暗でカメラのピントが合わないので、マニュアルモードにして撮影しました。
よってこの先、ピントが変な所にあってたりピンボケしてる写真が多々出てきます。
あらかじめ断っときます。ご了承ください。


苦労の跡がしのばれる

江戸時代、まだ掘削する機械がない中手作業で掘られたこの放水路は、よく見ると苦労の跡がたくさん残っています。



使ってない放水路とはいえ、水は存在しています



出だしは余裕の高さだったんですが、この後とんでもないことに

明らかに機械のものではない、手作業で掘ったと思しきノミの跡が鮮明に残っています。
これが僕が生まれる何百年も前に掘られたものだと思うと、感慨深いものがあります。
どんな人が掘ったんだろう、と言うことを考えると想像が無限に広がって行きました。

そして地面は平らではなく、ときどきちょっと深いところも出てきます。



「ここちょっと段差になってますよー」という先頭を行くメンバーの声が。パーティーの連携もバッチリ。



うん、これは意外と深い。というか運動靴だったらビチョビチョ。

と、ここで後ろのメンバーからTwitter用に中の写真を撮りたいという申し出が。
真っ暗な中立ち止まって、適当にポーズを構えてみますがやはり暗過ぎて写りが悪い模様。
そこでカメラのフラッシュまで総動員して、徹底的に明るさを稼ぐ作戦に出ました。



試しにフラッシュなしで写メる様子を撮ったらこうなった。白い光が携帯のフラッシュ、黄色い光が懐中電灯。

上の写真を見れば、この場所がいかに暗いかがよくわかると思います。
ちなみに撮影はうまくいったようで、このあとTwitterにこの様子の写真がアップされることとなりました。

そのあと、全員の懐中電灯を一回消してみたところ、目の前にいる人すらわからないくらい真っ暗に!
思わず怖くなって、目の前にいたメンバーの方を思いっきり掴んでしまい、逆に驚かせてしまいました。
ほんとうに、ごめんなさい。


頭を擦る

まっすぐ一直線に掘れなかった苦労をしのびながら、右へ左へカーブしていると、突然「コツン」という音が。
それとともにじわっと来る頭の痛み。



いつの間にかこんなに天井が頭上に迫っていた。

そりゃ何度もコツンコツン頭に当たるわけだ。
けど、そのコツンコツン当たる頭上にもノミの跡とかを確認できて、思わずタイムスリップしたような感覚に。
このトンネルを抜けたらそこは江戸時代だった、っていうこともありえるんじゃないか、と思いました。




Last update:2010/6/23