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引退からまもなくひと月、やななの足跡を探す
岐阜市の柳ヶ瀬商店街のゆるキャラ「やなな」が、今年3月で引退した。
あれからまもなくひと月。
段ボールと言う衝撃的なビジュアルのおてんばゆるキャラ姫は、引退しても柳ヶ瀬のどこかにいるはず。
ちょっと探してきました。
やななのおかげで、柳ヶ瀬が大好きになった人がどれだけいるか。
2013年3月31日、午後7時過ぎ。
やななは全国各地のゆるキャラと大勢のファンに見送られ、タクシーで柳ヶ瀬に別れを告げた。
なんとも華々しい去り方だった。
この場に、ぼくも居合わせていた。
というか、30日・31日と2日間に渡って開催されたやななの引退イベントに、スタッフとして参加していた。
その瞬間は、会場の警備にあたりながら、こみあげてくるものを抑えるのに必死になっていた。
やななのお見送りに1番乗りした、ねぎっちょ・こまちゃん・せとくん。この1時間半後、この場所は涙に包まれた
引退イベントの一コマ。しかしこのステージ上が豪華すぎてもう。
この2日の事は、一生忘れないと思う。
30日の全ステージ終了後、ぼくがお手伝いしていたステージ上で、1時間以上もファンとの写真撮影に応じてたやなな。
お見送りの瞬間、ひとつの場所に固まってたゆるキャラ同士が、悲しみ抱き合って慰め合ってる姿。
何度泣きそうになったかわからない。
みんな、やななのことが大好きだったのだ。
ひょっとしたら、やななは今でも柳ヶ瀬のどこかにいるんじゃないか?
こうしてやななは引退した。もう、「女々しくて」をBGMに軽やかな踊りを披露するあの姿は見られない。
写真お願いするたびに、なぜかアゴをいじってくるやななは、もういないのだ。
だけどやっぱりやななに会いたい。
引退してまもなくひと月。やななにまた出会えるところを探しに行ってきた。
やなな、けっこういるぞ
柳ヶ瀬本通。まだまだやなな健在!
でもフラッグはやななが「愛した」街になってる。
風が強かったせいか、ここのフラッグはたいへんなことになってるけど
あの夜、ここはやななを見送るゆるキャラとファンでごった返していた。
そう、やななはちゃんと、柳ヶ瀬商店街を影から見守っていたのだ。
正直、いまでも柳ヶ瀬を歩いてると、さっとやななとすれ違うんじゃないかとさえ思えた。
占いの店にもやなながいるし、
やななのグッズも売ってる。そう、巨人軍と同じく柳ヶ瀬は不滅なのだ。
防犯カメラ作動をプッシュしてるのも、やなな。
柳ヶ瀬のガイドマップの表紙もやなな。ちなみに、引退後の2013年4月発行のものである。
引退してもゆるぎない、柳ヶ瀬商店街のやななへの愛を感じた。
段ボールのやななと会える場所もある!
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の通り、しきりに段ボール製であることを推していたやなな。
引退に当たって岐阜市をはじめ各団体から表彰状が贈られたのだが、記念品としてこんなものが贈られた。
段ボール製やななフィギュア。ビックリするくらい精巧にできてる。ちなみにイベントスタッフで贈呈の補助した時、中身を知らずこれが入った箱を運んだという・・・。
そう、やななは写真でしか会えない訳じゃないのだ。ちなみにこれは柳ヶ瀬本通のあい愛ステーション内にある。
もちろん観覧自由。あい愛ステーションにはやなな引退の新聞記事も展示されていて、これも必見。
また、子ども限定でやななの金太郎飴がもらえるサービスもやっている。
そして、スクリーンでも会える
これは大々的に発表されていたのでご存知の方も多いと思うが、なんとやななは映画化される。
しかも全国ロードショーときたもんだ。
実はその発表の瞬間も諸事情でたまたまステージの横にいた(この時は発表とは無関係の事情)。やっぱりすんごい人だった。
もちろんゆるキャラが映画化されるのは史上初の事らしい。
現在出演者をオーディションで募っているんだとか。やななファンはぜひ応募してみては??
映画化発表時、岐阜新聞が号外を出した。一時は柳ヶ瀬商店街のいたるところに貼られていたが、この日はこの一角でしか見つけられず(右上)。
それでも、やっぱりどこかに動いてるやなながいる気がする。
という訳で、最後にここに来た。
アクアージュ柳ヶ瀬。長良橋通りから高島屋前に突っ切るちょっとおしゃれな小道。
ここに流れてる小川で、やなな(一応、人魚です)がひっそり泳いでいる。
残念ながらぼくは見ることが出来なかったが、きっといつか「やなながアクアージュに!!」と大騒ぎする日が来るんだ、と思っている。
「いま、なにしてるのかな」ってやななへの思いを馳せるなら、確実にここ、です。
ちなみに、写真撮りに行った日は大雨でした。
やななは、確かに今でも柳ヶ瀬商店街にいる。
引退して、アクアージュの小川でひっそり泳いでいるやなな。
確かに今でもやななは柳ヶ瀬商店街のどこかにいる。
たったそれだけのことなんだけど、いるといないじゃ大違い。
柳ヶ瀬に行くたびに、やななとすれ違わないかなー、とワクワクするのはこれからもずっと変わんないんだろうなあ、と思う。
昨年秋、高島屋の前でばったり出会ったやなな。カメラ向けたら勝手にポーズ決めてくれた。
ぼくはまちがいなく、やななのおかげで人生が変わった面があります。
やななが愛した街・柳ヶ瀬に頻繁に足を運ぶこと。
そして、やななを通して出会った人々を今後も大切にすることが、ぼくのやななへできる恩返しかな、と思う。
あらためて、やなな、ありがとう。遠い存在になっても友達でいてね。
そういえば岐阜にはもう一体、非公式ながら「ハコモ」という段ボールゆるキャラがいる。こないだFacebookの友達申請が来てびっくりした。
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Last update:2013/4/24